ウサタクPCの記事を書く前に最近読んだ本のことを。

引っ越しやら仕事やらに追われて読書時間が少なくなっていることが気になっているこの頃。のんびりしたペースで司馬遼太郎の作品を読みました。
司馬作品といえば『竜馬がゆく』『坂の上の雲』が特に知られていますが、ほかにも名作の呼び声高い作品が多数あります。
今回選んだのは、戦国の武将黒田如水を主人公にした『播磨灘物語』全4巻(講談社文庫)。いつだか古本屋で見つけて買っておいたものです。司馬作品は文庫になっているものが多いし、長い期間、安く充実した読書をするに最適です。
司馬作品の特徴は何と言っても雑談、余談の多さにあります。「司馬史観」と言われる独特の歴史観でその時代を描いて、主人公の一生を追っていく。決して主観に流れずに、客観的に主人公を見つめるところがあります。
戦国時代や幕末期はそれが極端に現れた時代。下手に振る舞えば死につながることもあった世の中です。だから、多く幕末や戦国時代を舞台にした司馬作品は、良い教科書になります。
如水は豊臣秀吉に従った策略家。秀吉以上の器量を持ったことで、主を助けながらも常にその嫉妬を警戒して振るまい、筑前福岡藩50万石を得る基礎を築きました。常に緊張感のある中で生き抜いた如水の物語には、読書中強く引きつけられました。
世のサラリーマンが世間を泳いでいくためには、少し政治的なセンスも必要になってくる(苦笑)。人間は、結局好き嫌いで動く卑しい存在で、仕事だってきれい事ばかりで上手く運ぶものじゃありません。
その辺りの機微を知りたい人は、『播磨灘物語』を読むといいかもしれません。
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