バンコクにある、アジア有数のチャイナタウン。
この活気あふれる街をぶらぶらしていれば、必ずこんな叔父さんに出会う。

どこにでもあるような健康器具を、排気ガスが充満する道端で売っている。
実演つき、愛嬌たっぷりの商いぶり。
わけも分からず立ちつくす僕に、かまわず話しかける。
どうしてこんな所で、そんなものを売っているのか。
どうして通りすがりの、言葉もわからない旅人に話しかけるのか。
バンコクに限らず、アジアの街でそれは聞いてはいけないことだ。
そこに、理由なんかないのだから。
ただ楽しいからさ−。
叔父さんは、きっとそう言って笑うだろう。
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