バンコクと言えば、トゥクトゥクを抜きには語れない。
けたたましいエンジン音を響かせて往来を疾走するその姿は、
この街のエネルギーを象徴する。
バンコクを初めて訪れた日の翌朝、僕はチャイナタウンにあるホワイトオーキッドホテルの前から、値段交渉もそこそこに、このトゥクトゥクに飛び乗った。
排気ガス濛々たる往来を、軽快に疾走するトゥクトゥクの後部座席はさながらジェットコースターのよう。「タイは若いうちに行け」というはこのことだったかと、妙に納得したのを思い出す。
トゥクトゥクのスピード感についていけなくなったら、旅人も年貢の納め時−。
そういいながら、自分はまだまだ行けるはず、と、内心密かに旅への思いを巡らしている。
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