山形にも観光地は数多くあるが、全国にも名の通っているものの1つに立石寺がある。「山寺」という方が知っている人も多いだろうか。1015段の石段の上にある奥の院からの眺めは絶景−なのだけれど、さすがに娘を抱いて登る元気はなかった。
山形盆地から宮城県側へ少し入った急峻な山の斜面に、20近い堂宇が並ぶ古い寺。源氏の祖である清和天皇の勅使で、円仁(慈覚大師)が開いたというから、1200年以上の歴史を持つということになる。京都から遠く離れた出羽の国に、天皇が時の大僧正を遣わして寺を造った、というのは不思議な感じがする。
その山寺、よく教科書に載っているのはこの角度からの
写真だが、それとセットで出てくるのが、芭蕉の句、「閑さや巖にしみ入る蝉の声」。山寺の森厳な雰囲気を詠んだ句だ。
ということで、山寺には芭蕉の銅像もある。
芭蕉の代表作『奥の細道』は、「月日は百代の過客にして行き交う年もまた旅人なり」という言葉から始まる。ふるさとを出てから、もう15年。その間いろんな国を旅してきたが、その結果分かったのはふるさとの良さだったりする。
そのことを、娘にもちゃんと伝えなきゃな、と思う。
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