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古典を読む

 ロシアの革命家トロツキー(1879年〜1940年)に『わが人生』という本があって、岩波文庫から日本語訳が出ています。上下巻合わせて1100頁になんなんとする大著。この間行った古代史フォーラムで、主催者の一員だった岩波書店が会場で配布していた『読書のすすめ』(岩波文庫別冊)の中で、去る作家が推薦していたのです。
 日本文学でさえ、そうたくさん読んでいない僕にとって、外国文学はほとんど未知の領域です。何冊か読んだものも、翻訳がまずいかったせいもあって、あまり面白かったという印象がありません。川端康成の作品を英語や仏語に訳したところで、あのみずみずしい表現が伝わるかといえば疑わしいのと一緒で、外国作品の日本語訳が原作とは似ても似つかぬシロモノになったということは、よくある話です。漱石の『坊っちゃん』のべらんめえ調のセリフは、やはり英語に訳せるとは思えません。

 一週間に近い休みと言えば、夏休みとゴールデンウィークと年末年始くらい。せっかくの長い休みなのだから、今度の休みで、普段読めない大作でも読んでみようと思っていたところで目にとまったのが、トロツキーの『わが人生』なのです。トロツキーと言えば20世紀の偉人の1人で、聞けば文学の素養もかなりのものだったといいます。
 岩波文庫の訳本が、果たしておもしろく読めるかは別問題ですが、原作は少なくとも20世紀の名著。僕は赤ではないけれど、この機会に試してみようと思ったのです。

翻訳が秀逸で、途中で投げ出さないで最後まで読み切れたなら、ここで感想を述べてみたいと思います。
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