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映画日和

昼の天気予報で、「都内は、今日夜までに5cmの大雪となるでしょう。」とのコメント。

5cmの大雪?

ということで、このチャンスを逃す手はないと銀座に映画を観に行きました。
雪の日は街は極端に人が少ないから、映画を観るのに好都合です。
年末から、ル・テアトル銀座で『風と共に去りぬ』のリバイバル上映をやっています。
映画ファンならずとも知っている大作。
途中に休憩を挟んで、4時間の上映です。

内容は、ヴィヴィアン・リー演じるスカーレット・オハラの半生を描いた文芸作品。
時は南北戦争時代。大農場主の娘スカーレットが、けっして幸運に恵まれたとは言えない境遇を、力強く生き抜くさまを描きます。

まだカラー映画が少なかった時代に、これだけの作品を作ったことは、今さらながら驚きです。
『哀愁』で(1940年 米国)でV・リーの魅力にはまった僕には、次々と衣裳を換えて登場する彼女が何よりの見どころでした。
ストーリーや細かいセリフなどはいかにも白人がつくった映画、という気がしないではありません。
でも、全体に、現代の作品にはない古きよき時代の香気が溢れていてます。
映画の全盛時代がこれから始まる、という当時の雰囲気が、観るの者に伝わっててくる名作です。

映画館を出て夜の10時。
地下鉄に乗って住んでいる町まで帰ってみたら、10cmの大雪(笑)に覆われていました。
この雪、きっと明日には消えてしまうんだろうな。
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