トロツキー著『わが生涯』
2006.01.23 Monday
先月、ここで年末年始には古典を読んでみたいと書きました。
選んだのは、ロシアの革命家トロツキーの『わが生涯』。
岩波文庫から上下二巻が刊行されています。
ロシアの歴史はほとんど知らないうえに1100頁を超える大著。
予想以上に骨が折れたけれど、何とか読破しました。
選んだのは、ロシアの革命家トロツキーの『わが生涯』。
岩波文庫から上下二巻が刊行されています。
ロシアの歴史はほとんど知らないうえに1100頁を超える大著。
予想以上に骨が折れたけれど、何とか読破しました。
物語は、トロツキーの幼年時代に始まります。
現在のウクライナ南部にあたるヤノーフカの富農の子として生まれ、
学生時代にマルクス主義に触れます。
やがて革命運動に参加してからは、逮捕、流刑、逃亡、
亡命、闘争と続く波乱の人生。
レーニンと共にロシア革命を指導しますが、
後にスターリンとの権力闘争に敗れ、再び流刑。
やがて国外追放の憂き目に遭いました。
この本を書いたのも、追放先のトルコでのことです。
『わが生涯』は、トロツキーの強烈な意志が行間ににじみ出る、
情熱溢れる自叙伝です。
と同時に、20世紀初頭の世界史をダイナミックに語る名著でもあります。
逮捕、流刑、逃亡、亡命。
帰国してまた逮捕、流刑と繰り返して、
どんな境遇に遭っても強い信念だけは変わらない。
これだけの精神力を持った人のみが、歴史を動かしていくことが分かります。
トロツキーとレーニンが始めた社会主義国家建設の実験は、
70年の後、ソビエト連邦崩壊によって明らかな失敗に終わりました。
でも、自由主義経済の旗手のように振舞っていたホリエモンが、
あっという間に容疑者になったのをみると、
自由競争にも節度はやっぱり必要なのだと感じます。
社会主義の是非はともかく、自らの意思に生涯忠実だったトロツキーは、
人間として嘆賞すべきなのかもしれません。
現在のウクライナ南部にあたるヤノーフカの富農の子として生まれ、
学生時代にマルクス主義に触れます。
やがて革命運動に参加してからは、逮捕、流刑、逃亡、
亡命、闘争と続く波乱の人生。
レーニンと共にロシア革命を指導しますが、
後にスターリンとの権力闘争に敗れ、再び流刑。
やがて国外追放の憂き目に遭いました。
この本を書いたのも、追放先のトルコでのことです。
『わが生涯』は、トロツキーの強烈な意志が行間ににじみ出る、
情熱溢れる自叙伝です。
と同時に、20世紀初頭の世界史をダイナミックに語る名著でもあります。
逮捕、流刑、逃亡、亡命。
帰国してまた逮捕、流刑と繰り返して、
どんな境遇に遭っても強い信念だけは変わらない。
これだけの精神力を持った人のみが、歴史を動かしていくことが分かります。
トロツキーとレーニンが始めた社会主義国家建設の実験は、
70年の後、ソビエト連邦崩壊によって明らかな失敗に終わりました。
でも、自由主義経済の旗手のように振舞っていたホリエモンが、
あっという間に容疑者になったのをみると、
自由競争にも節度はやっぱり必要なのだと感じます。
社会主義の是非はともかく、自らの意思に生涯忠実だったトロツキーは、
人間として嘆賞すべきなのかもしれません。
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