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ホリエモン逮捕劇に思う

これほど瞬時にのし上がって、これほど瞬時に退場した人も珍しいんじゃないでしょうか。
ライブドア堀江貴文社長逮捕。
東京地検特捜部の電撃的な捜査からたった1週間での逮捕は、ドラマを観るように劇的な展開をたどりました。
プロ野球近鉄球団買収の話題がおさまった頃、彼の不遜な言動が気に入らなくて、ここで記事を書いたことがあります。
「20年経って、彼とその会社がなお健在ならば…」と言ったのだけど、こんなに早く消えることになろうとは…。

古いものに挑戦するのは良いことで、日本経済に残る悪しき慣習に挑んだホリエモンの志は、今でも立派だと思います。
サラリーマンをやっていると、上司には、モノ申すことさえなかなかできないのだから(笑)。

でも、古いものの中には、時代を超えて受け継がれるべきものが
やっぱりあると思うのです。
彼の振る舞いには、そういうものまで全部スッ飛ばして大きくなろうとする軽薄さがあった。
今回の逮捕は、その軽薄さが招いた災いだと思います。

そんなことよりも。
9月の総選挙で堀江社長を担ぎ出した政府・自民党と、今まで彼を時代の寵児に仕立てた上に、「容疑者」の段階で極悪人扱いにするマスコミには言葉がありません。
そもそも、あんなものを安易に持て囃してきたことじたい、
軽薄のそしりを免れない。
自民党は、今になってこんなしっぺ返しを食らうとは
思わなかったかもしれないけど。

国をリードすべき立場の人たちがこの調子で、日本の将来は大丈夫だろうか。
ライブドアと堀江社長の行く末などより、そっちの方がよっぽど心配になります。
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