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03.倫敦の永田町

倫敦で最も古い銅像だというチャールズ1世の像を真っ直ぐに、パーラメントの方向へ延びる往来をホワイト・ホールという。
 クロムウェルの反乱の折、今は乗馬の銅像になったチャールズ1世自身が断頭台に上った場所で、昔ここに同名の宮殿があったという。その宮殿は300年前の火事でほとんどが焼けてしまって、今はバンケティング・ハウスと呼ばれる建物の一部が残るばかりだが、ヴィクトリア朝になって、石造りの大建物が建ち並ぶ官庁街になった。いわば倫敦の永田町、霞ヶ関とでも言うべき場所である。
トラファルガー・スクエアを背にして進んでいくと、往来の右側にホースガーズと称する近衛騎兵隊の司令部がある。五月人形のような近衛騎兵が門前に二騎、観光客の群がる中で不関宛として小揺るぎもしない姿が印象的でもあり、滑稽でもある。 ホースガーズの隣には、首相官邸の大建物がある。昔は外務省が入っていたはずだが、さすがに、20世紀の国際情勢は、英国首相を初代ウォルポール以来のダウニング・ストリート10番地のレンガ屋に燻り返っていることを許さず、隣の外務省があった建物を使わしめるに至ったようだ。その外務省は、辻向かいにある昔の文部省が入っていた庁舎に引っ越している。

 ところで、往来を歩いていて気づいたのは銅像の多さだ。件のチャールズ1世のほか、見知ったものではホースガーズの裏手にロバーツ元帥、パーラメントスクエアのチャーチル首相、パーマーストンの像があった。

 これら銅像で拝むことのできる人物、その他銅像にならなかった無数の歴史上の人物の愛国者を生み出したのが、ここホワイト・ホールである。
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