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05.パブ・ライフ

バッキンガム宮殿で衛兵交代の儀式を観て、「The Mall」と呼ばれる並木道をトラファルガー・スクエアまで戻った後、僕は倫敦一の繁華街ピカディリ??・サーカスの一角にあるパブに入った。倫敦の街にはそこら中にパブがあって、昼となく夜となく営業している。僕のガイドブックには、倫敦人は喫茶店に入ると同様の料簡をもってパブに通うとある。
僕は酒を飲むためでない、ランチを摂るためにパブに入ったのだが、売り子に是非にと勧められては、これを断る訳にはいかない。
 パブの支払いは全て前金制で、注文と同時に支払うのが決まりだ。ランチとビールをグラス1杯で7ポンド40セントの料金は、あまり高いほうではない。物価高の倫敦では、ランチだけで10ポンド即ち2000円も取られるなどは珍しくない。

 冷えたラガービールを飲みながらランチの到着を待っていると、僕の隣に、ショーン・コネリーのような風貌をした老爺が座ってきた。ギネスビールを注文すると、カウンター越しに売り子と何やら盛んに論じ出す。
 時折僕に同意を求めつつ話す内容を聞くに、この叔父さんアメリカのブッシュ大統領が嫌いらしい。外国人にはちょっと解りかねる英語を振り回して同大統領をこき下ろしている。
 だんだん話をすると、この老爺は有名なロイズ保険協会で長年働いて、数年前ついに退職したそうだ。今は倫敦名物のダブルデッカー・バスを運転していて、休みになるとパブに通っている。最後は「毎日パブ・ライフだ」と言って笑った。

 1人旅をしていて、こんな倫敦的親父と話ができる場所は、パブをおいて他にない。倫敦名物の一たる所以である。
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