お題バトン
2006.04.28 Friday
『カリスマ映画論』の睦月さんから「お題バトン」をいただきました。
何を書こうかと思案していたとこだったので、ちょうど良かった。
それにしてもいろんなバトンがあるんですね。
「お題バトン」というのは、バトンを持っている方が次の人に対して、お題を自由に指定するというもの。で、睦月さんが僕に指定したお題は、ズバリ「旅」です。指定されるとしたら、もうこれしかないよね(笑)。それじゃ行きます・・・。
何を書こうかと思案していたとこだったので、ちょうど良かった。
それにしてもいろんなバトンがあるんですね。
「お題バトン」というのは、バトンを持っている方が次の人に対して、お題を自由に指定するというもの。で、睦月さんが僕に指定したお題は、ズバリ「旅」です。指定されるとしたら、もうこれしかないよね(笑)。それじゃ行きます・・・。
問1.PCもしくは本棚に入っている『旅』
今まで旅をしてきた国々の『地球の歩き方』と、数冊の旅行関係のエッセイ本はありますが、ここで挙げたいのは2冊。小林紀晴『ASIAN JAPANESE』と、長谷川如是閑『倫敦!倫敦?』。『ASIAN JAPANESE』(新潮文庫)は以前書いたレビューに譲るとして、ここでは長谷川如是閑『倫敦!倫敦?』(岩波文庫)について。
今を遡ること96年の1910年(明治43年)、当時「大阪朝日新聞」の記者だった如是閑は、特派員としてロンドンに出張しました。この本は、滞在した2ヶ月の間に、紀行・文明批評を紙面に連載した、それが本になったものです。
山本夏彦翁が国語の師匠なら、如是閑の『倫敦』は僕の国語の教科書です。学生時代から、とにかく繰り返し読んでる。特に、旅をする時はいつも持ち歩いて読む。如是閑の『倫敦』の視点で僕は世界を眺めて、今まで旅行紀を書いてきました。
とにかく、リズムといい語彙といい絶品です。
問2.今妄想している『旅』
うーん・・・。これ言わなきゃダメかな、睦月さん(笑)。やっぱり未知の世界を見たいという思いは変わりません。世界地図を見ながら思案中ということで。
問3.最初に出会った『旅』
『旅』と言えるものの最初は、海外へ行く前、西日本を鈍行列車で歩いた旅です。いきなり外国へ!と思ったのだけど、ちょっと怖じ気づいて、まずは国内を旅して慣れてからにしようということで出かけました。日本のことをよく知らずに外国に行ってもダメだと思ったしね。
東海道線で京都・大阪へ向かって、和歌山から四国へ船で渡り、四国を一周。岡山から山陽・山陰を走って、東海道線を一路名古屋まで戻る。そこから木曽路を越えて松本へ。で、最後に東京に帰ってきました。
1人で旅に出るのが初めてで、東海道線が東京駅を出発した時にひどく動揺したのを覚えています(苦笑)。
問4.特別な思い入れのある『旅』
「未知の国へ行きたい」という想いで続けてきた旅。そのため中進国や途上国ばかり歩いてきました。けれど、特別な思い入れのある『旅』は3年前のロンドン旅行。旅をした中で唯一の先進国です。
学生の頃から如是閑の『倫敦』を繰り返し読んで、ロンドンを遥か夢見てきたわけですが、ついに旅をしたのが3年前。憧れのロンドンで、本に登場する場所を順にたどって歩きました。
トラファルガー・スクエアでネルソン記念碑を見上げ、テムズ河からセントポールの大伽藍を眺め、ハイド・パークのスピーカーズ・コーナーで群衆に揉まれ、ビックベンの鐘の声を聴いて、21世紀のロンドンにどっぷり浸かった1週間。如是閑の時代から100年近く経っているのに、その頃の光景がずいぶん残っていることには驚きました。如是閑のいわゆる「倫敦気質(かたぎ)」を、100年後に自分も体感できたことが嬉しかった。
問5.あなたにとって『旅』とは?
僕にとって、旅は登山に似ています。最初の海外、ネパール旅行はヒマラヤに挑戦するような気分だった(その旅で実際に登ったけど(笑))。今はその頃の悲壮感はなくなって、周りの風光を眺めながらの山登りです。でも、何か「達成感」みたいなものを求めることは変わらないかな。
問6.バトンを回したい人6人とその【お題】
さて、バトンを回したい人・・・6人もいませんが、次の皆さんには是非お願いしたい。
『印度漬物』のもんさん
インドに魅せられて、もんさんは何度彼の国へ渡ったのでしょう。
もちろん【お題】は「インド」です。
『毎日考ブログ』のsalsaさん
緑豊かなお部屋を1度拝見したいものです。
何でも楽しく書いてくれそうだけど、【お題】はやっぱり「植物」。
『アジアの空と大地と』のtk-caféさん。
旅人にはそれぞれの流儀があります。tk-caféさんにとっての旅を、のぞいてみたい。
【お題】はもちろん「旅」です。
みなさん、どうかよろしくお願いします。
今まで旅をしてきた国々の『地球の歩き方』と、数冊の旅行関係のエッセイ本はありますが、ここで挙げたいのは2冊。小林紀晴『ASIAN JAPANESE』と、長谷川如是閑『倫敦!倫敦?』。『ASIAN JAPANESE』(新潮文庫)は以前書いたレビューに譲るとして、ここでは長谷川如是閑『倫敦!倫敦?』(岩波文庫)について。
今を遡ること96年の1910年(明治43年)、当時「大阪朝日新聞」の記者だった如是閑は、特派員としてロンドンに出張しました。この本は、滞在した2ヶ月の間に、紀行・文明批評を紙面に連載した、それが本になったものです。
山本夏彦翁が国語の師匠なら、如是閑の『倫敦』は僕の国語の教科書です。学生時代から、とにかく繰り返し読んでる。特に、旅をする時はいつも持ち歩いて読む。如是閑の『倫敦』の視点で僕は世界を眺めて、今まで旅行紀を書いてきました。
とにかく、リズムといい語彙といい絶品です。
問2.今妄想している『旅』
うーん・・・。これ言わなきゃダメかな、睦月さん(笑)。やっぱり未知の世界を見たいという思いは変わりません。世界地図を見ながら思案中ということで。
問3.最初に出会った『旅』
『旅』と言えるものの最初は、海外へ行く前、西日本を鈍行列車で歩いた旅です。いきなり外国へ!と思ったのだけど、ちょっと怖じ気づいて、まずは国内を旅して慣れてからにしようということで出かけました。日本のことをよく知らずに外国に行ってもダメだと思ったしね。
東海道線で京都・大阪へ向かって、和歌山から四国へ船で渡り、四国を一周。岡山から山陽・山陰を走って、東海道線を一路名古屋まで戻る。そこから木曽路を越えて松本へ。で、最後に東京に帰ってきました。
1人で旅に出るのが初めてで、東海道線が東京駅を出発した時にひどく動揺したのを覚えています(苦笑)。
問4.特別な思い入れのある『旅』
「未知の国へ行きたい」という想いで続けてきた旅。そのため中進国や途上国ばかり歩いてきました。けれど、特別な思い入れのある『旅』は3年前のロンドン旅行。旅をした中で唯一の先進国です。
学生の頃から如是閑の『倫敦』を繰り返し読んで、ロンドンを遥か夢見てきたわけですが、ついに旅をしたのが3年前。憧れのロンドンで、本に登場する場所を順にたどって歩きました。
トラファルガー・スクエアでネルソン記念碑を見上げ、テムズ河からセントポールの大伽藍を眺め、ハイド・パークのスピーカーズ・コーナーで群衆に揉まれ、ビックベンの鐘の声を聴いて、21世紀のロンドンにどっぷり浸かった1週間。如是閑の時代から100年近く経っているのに、その頃の光景がずいぶん残っていることには驚きました。如是閑のいわゆる「倫敦気質(かたぎ)」を、100年後に自分も体感できたことが嬉しかった。
問5.あなたにとって『旅』とは?
僕にとって、旅は登山に似ています。最初の海外、ネパール旅行はヒマラヤに挑戦するような気分だった(その旅で実際に登ったけど(笑))。今はその頃の悲壮感はなくなって、周りの風光を眺めながらの山登りです。でも、何か「達成感」みたいなものを求めることは変わらないかな。
問6.バトンを回したい人6人とその【お題】
さて、バトンを回したい人・・・6人もいませんが、次の皆さんには是非お願いしたい。
『印度漬物』のもんさん
インドに魅せられて、もんさんは何度彼の国へ渡ったのでしょう。
もちろん【お題】は「インド」です。
『毎日考ブログ』のsalsaさん
緑豊かなお部屋を1度拝見したいものです。
何でも楽しく書いてくれそうだけど、【お題】はやっぱり「植物」。
『アジアの空と大地と』のtk-caféさん。
旅人にはそれぞれの流儀があります。tk-caféさんにとっての旅を、のぞいてみたい。
【お題】はもちろん「旅」です。
みなさん、どうかよろしくお願いします。
Comments
お返事ずいぶん遅くなってしまってごめんなさい。
記事のアップありがとうございました!!
活字だけで旅の全てを語れるわけえはなく・・・HARUさんがなんとも窮屈な様子で記事を作成している感が伝わってきます(笑)。
でも、こうして改めて自分の好きなものとかに向き合ってみるとなかなかに面白いものですよね。
また次の機会があればまたよろしくお願いしますね。
無理を言ってしまったようですね。
旅は言葉にするのはなかなか難しい。
それは、僕にとっても同じです。
今は無理でも、tk-cafeさんにとっての「旅」をいつかぜひ聞かせてください。
>睦月さん
連休は大好きな故郷に帰ってました。
この時期は山の景色がほんとにきれい。
睦月さんの故郷もそうでしょう。
さてお題バトン。
言葉にするのは確かに難しいのだけど、自分が本気でぶつかってきたものを消化する作業は大事だと思います。
人と話したり、こうして文章にしたり。
そうすると、初めて気がつくこともあるよね。
そんな機会を、またぜひ与えてくださいね。