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『室内』最終号ほか3冊

 社会人になりたての頃、「「本が高くて買えない」なんて言う奴は、一人前になれない」と祖父に言われて、僕は本を買う金なら惜しまないようにしています。すでに4つの書棚は一杯ですが、毎月毎月殖えるばかり。東京の狭いアパートで、本の始末は一生の問題になるかもしれません。
 と、言いつつ昨日は古本屋と八重洲ブックセンターで次の数冊を購入しました。今日はその紹介を。
・『室内』最終号
 わが師匠、山本夏彦翁が昭和30年に発行した建築雑誌(創刊当時は『木工界』)が、この3月、一時休刊と相成りました。敬愛する旅仲間が先日のレビューを見て「山本さんが世に送り出した人がたくさん寄稿していて、まるで山本さんへのラブレターみたいだよ」と教えてくれたのです。
 弟子を名のっているくせに、『室内』を手にするのは初めて。ここ3,4年のバックナンバーもついでに立ち読みしてきました。夏彦翁が、大好きなあの世へ行った直後の『室内』の表紙には「何用あってあの世へ」の文字。翁の名コラム「何用あって月世界へ」をもじったのでしょう。
 これからは、翁そのものだった『室内』を時々本屋で眺めたいものです。

・鈴木博子『ぎゅぎゅっとインド』(彩図社)
 僕も時々ブログにお邪魔しているhiroさんの新著です。hiroさんいわく、「本当に長かった。ゴールに辿り着くまで、9年間の旅でした。けれど、ようやくすべての道筋を振り返って眺めることができました。」
 hiroさんが過ごした、合わせて1年数ヶ月のインドを、素敵な写真とともに楽しみましょう。皆さんの知らないインドがたくさん詰っているはずです。

・梶井基次郎『檸檬・冬の日』(岩波文庫)
 31歳で夭折した作家、梶井基次郎が残した小作「檸檬」は、確か高校の教科書で読んだばかりです。何故この作品が長く愛されるのか。梶井の他の作品とともに、じっくり読んでみたいと思います。

・出久根達郎『本のお口よごしですが』(講談社文庫)
 古書店店主の著者が書いた、講談社エッセイ賞受賞の随筆集。ほかでもない夏彦翁の紹介です。
 大学が御茶ノ水にあったので、神保町界隈の古本屋には学生時代激しく通いました。古本屋は、実にいろんな人が集まる場所。読書好きを喜ばせるエピソードが、きっと満載されいていることと期待します。
映画・読書 | comments (2) | trackbacks (1) admin

Comments

もん | 2006/05/03 10:28 AM
電車通勤でなくなってから、
ガクッと読書量が減りました。
色々と読みたい本はあるのですが、
ダメですねぇ〜。
でも、引っ越すときに、多くを処分したのに、
ジリジリと増え本棚がギュウギュウしてきました。
HARU | 2006/05/06 01:13 AM
「読書は余裕のあるときに」ではダメですよね。
読む時間は無理しても確保するもの。
だから、通勤電車はけっこう貴重な時間だったりします。

もんさんはどんな読書生活を送ってきたのでしょうか。
今までに読んだインド本で、ぜひ記事を書いてください。

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