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光ってろ月山

月山に雪がふった 雪にかこまれ わらっている。
わらっている月山。 光っている月山。
今日も一日 光ってろ。 光ってろ月山。
周りの山も つられて 緑が光っている。
 霊峰月山(1984M)は、僕の故郷のシンボルです。昔は女人禁制の信仰の山、今は夏スキーのメッカとして知られています。この詩は、地元の小学生が詠んだもの。東京にいて、僕は時々この詩を詠んで、幼い頃から眺めてきた故郷の山を思い出しています。

 連休に帰郷して、僕は久しぶりにこの月山に行ってきました。今年は4月10日にスキー場開きを終えて、GWは全国からのスキー客でにぎわいます。リフト乗り場付近は、5月なのに5メートルの雪。そこだけ季節が違う、といった光景です。

 月山スキー場は7月末〜8月初めまで滑走可能。スキーに明け暮れた小学生の夏休みには、スキー合宿に参加した想い出があります。同級生の大半はスポーツ少年団に入っていて、冬はもちろん、夏も月山で合宿をやるのが恒例でした。それが普通じゃないということが分かったのは高校に入ってから(笑)。誰よりも恵まれた少年時代です。

 冒頭の詩は、子供ながらに月山の神々しさや懐の深さをしっかり掴んでいて、読む者に望郷の念を起こさせます。今は遠くはなれているけれど、「光ってろ月山」の思いは、昔のままなのです。
ふるさと | comments (0) | trackbacks (0) admin

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