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『知りすぎていた男』

 先々週、先週に続いて、今週末もヒッチコックを鑑賞。これまた名作の呼び声高い『知りすぎていた男』(1956年米国)です。
 パリの医学会議のあと、妻子を連れてモロッコを訪れたベン。ところが、現地で知り合った男が「アンブロ−ズ・チャペル」という言葉を残して何者かに殺されます。犯人は英国首相の暗殺をたくらむ一団で、ベンの息子を誘拐し、彼の口をふさごうとします。息子を心配しながら、犯人の行方を追うベン…。「ケ・セラ・セラ」の印象的なメロディーで、1956年のアカデミー主題歌賞を受賞した作品です。
 序盤ののどかな休暇旅行から、事件へ巻き込まれてからの急展開、怒りと恐怖感と緊迫感に溢れたストーリーには、ヒッチコックの本領が存分に出ています。こんなに面白い作品、どうして今まで知らなかったんだろうと思うくらい、最後まで夢中になって観ることができました。
 オスカーを獲得した音楽はもちろん、ヒッチコックと組むこと12作に及ぶ名カメラマン、ロバート・バークスのテンポの良いカメラワークが絶妙です。

 巨匠といわれる映画監督の作品には、どれも観る者に迫ってくる力がある。それは何故か。どうやって良い作品に仕上げるか、ということを彼らが徹底的に考えた結果だと、僕は思います。ヒッチコックにしても、W・ワイラーやB・ワイルダー、それからゴダールにしても。特殊技術などなかった頃の作品には、僕らの情感に訴える名シーンがたくさんありますよね。
 映画監督の、それぞれの作品にかける思いを感じることも、名画を観る楽しみのひとつです。

 さて、明日は銀座で劇場鑑賞と行きたいと思います。そんな名シーンに出逢えると良いのだけど・・・。
映画・読書 | comments (2) | trackbacks (0) admin

Comments

koi | 2006/05/25 01:03 AM
毎度〜 また遊びに来たよ。
『知りすぎていた男』、いいねぇ。
いわゆるヒッチコック得意の巻き込まれ型だったよね。好きなヒッチコック作品の一つです。

ちなみにコネタ。
この映画の一シーン。教会に主人公が向かうシーンがあるけど、周囲を気にする主人公が振り返りアップになる。その後また遠景に戻る場面。主人公の影の位置が前と後で違ってるのです! ようは、撮影に時間がかかって、日のムキが変わり、結果、影の方法が変わった、というだけなのだが。

結構、ヒッチコックって、周到なカメラワークがあるのはもちろんだけど、分かっていてやってたのか(たぶんちがうんだろうなぁ)、アレェ?というのもあるのさ。
でもそれもヒッチコックが登場するのと同じように、愛嬌!ですむんだけどね〜
HARU | 2006/05/26 12:39 PM
毎度ありがとうございます。
『知りすぎていた男』、実に面白い作品でした。
ヒッチコックはスパイものが好きらしいですね。
この翌日には『間諜最後の日』も観ました。
大昔の作品だけどね(苦笑)。

教会に向かうシーンでの影の向き、全然気がつきませんでした。
これからヒッチコック作品を観るときは、そんなところにも注目しないとダメなんですね。

たぶんこの週末も彼の作品を観ると思います。
多作の人なので、迷うんだけどね。。。

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