3.フナ広場の賑わい
2006.08.21 Monday

モロッコの一大商業都市マラケシュの名物たるフナ広場は、古くから無数の外国人や内国人、サハラ砂漠及びジブラルタル海峡を超えてきた各国商人が流れ込んで、文化の坩堝を造り出した、その髄ともいうべき場所である。
スークの入口にあって昼間からそれなりの人出はあるが、フナ広場の夜の光景は、モロッコ旅行のハイライトと言われるだけに興味索然たるものだ。

キャバブやハリラやその他代表的モロッコ料理の屋台が建ち並び、朦朦たる煙を上げたかと思うと、様々な類の大道芸人がそれぞれの芸を競い合う。広場で大道芸を眺める人垣を歩いてフナ輪巡りを楽しもうと、僕のガイドブックにも下手な洒落が書いてある。

ヘビ使いが奇妙な笛の音を響かせるその横で、ベルベルダンスの一団が妖艶な舞いを舞っている。アフリカに特有の、心臓の鼓動のような打楽器の音に合わせて派手に踊っているのもある。
しかし、これらの芸に惹かれて近づいて、写真の1枚も撮ろうと思うのはとんだ心得違いだ。芸人に無断でフラッシュを焚いた者は間髪入れずに芸人一味に捉まって、法外な金を要求されるくらいがオチだろう。
フナ広場を取り囲む建物は、いずれも屋上がカフェになっていて、広場の全景を眺める捷径だ。ここに陣取って、屋台から上がる煙と大道芸の人垣から聞こえる喧騒を肌で感じるのはモロッコの旅に欠かせない経験である。

その昔、フナ広場は公開処刑場だったという。この広場の名称「ジャマ・エル・フナ」とは「死者たちの広場」の意だとかで、呼び名にも昔の名残をとどめている。シテみれば、連夜の広場の賑わいは、無数の死者の魂を慰める鎮魂の声なのかもしれない。

キャバブやハリラやその他代表的モロッコ料理の屋台が建ち並び、朦朦たる煙を上げたかと思うと、様々な類の大道芸人がそれぞれの芸を競い合う。広場で大道芸を眺める人垣を歩いてフナ輪巡りを楽しもうと、僕のガイドブックにも下手な洒落が書いてある。

ヘビ使いが奇妙な笛の音を響かせるその横で、ベルベルダンスの一団が妖艶な舞いを舞っている。アフリカに特有の、心臓の鼓動のような打楽器の音に合わせて派手に踊っているのもある。
しかし、これらの芸に惹かれて近づいて、写真の1枚も撮ろうと思うのはとんだ心得違いだ。芸人に無断でフラッシュを焚いた者は間髪入れずに芸人一味に捉まって、法外な金を要求されるくらいがオチだろう。
フナ広場を取り囲む建物は、いずれも屋上がカフェになっていて、広場の全景を眺める捷径だ。ここに陣取って、屋台から上がる煙と大道芸の人垣から聞こえる喧騒を肌で感じるのはモロッコの旅に欠かせない経験である。

その昔、フナ広場は公開処刑場だったという。この広場の名称「ジャマ・エル・フナ」とは「死者たちの広場」の意だとかで、呼び名にも昔の名残をとどめている。シテみれば、連夜の広場の賑わいは、無数の死者の魂を慰める鎮魂の声なのかもしれない。
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