4.呪われたカスバ街道
2006.08.24 Thursday

噂に聞いていてオート・アトラス越えの難所は、噂ほどの悪路ではなかった。つづら折の山道を、僕を乗せたローカルバスが力強く登っていく。標高が高くなるにつれて草木の背丈が低くなり、むき出しの岩山の連なる光景が、その向こうに広がっている。
オート・アトラスを境に、気象は一段と厳しさを増してくる。それもそのはずだ。山脈の向こう側は、サハラ砂漠の西端にあたり、砂漠に至る広大な大地には数本の川が流れて、そのほとりに豊かなオアシスを形成している。

マラケシュを出発して5時間。ワルザザードに到着したバスを降りて、僕は陽射しの強さに今さらながら驚いた。砂漠は今回が初めてではないが、モロッコの砂漠は太陽が少し近づいたのじゃないかと怪しまれるような暑さだ。ある旅人から、アフリカで最も暑いのはモロッコだという話を聞いたことがあるが、その説もあるいは本当かもしれない。

この暑さに加えて腹痛で食事抜き、酔止めを飲んだ僕は前後不覚に陥りそうな有様で、車窓の景色を楽しむどころじゃない。カスバ街道と称して、古代の要塞跡が続くティネリールまでの道のりは、僕には名所どころか、狭苦しい車内で暑さに堪える苦行に外ならなかった。

マラケシュを出発して5時間。ワルザザードに到着したバスを降りて、僕は陽射しの強さに今さらながら驚いた。砂漠は今回が初めてではないが、モロッコの砂漠は太陽が少し近づいたのじゃないかと怪しまれるような暑さだ。ある旅人から、アフリカで最も暑いのはモロッコだという話を聞いたことがあるが、その説もあるいは本当かもしれない。

この暑さに加えて腹痛で食事抜き、酔止めを飲んだ僕は前後不覚に陥りそうな有様で、車窓の景色を楽しむどころじゃない。カスバ街道と称して、古代の要塞跡が続くティネリールまでの道のりは、僕には名所どころか、狭苦しい車内で暑さに堪える苦行に外ならなかった。
Comments
モロッコ紀行は毎回が楽しみで読みに来ていたのだけれど・・・実は数日間会社を休んでいました。心の療養のために・・・。だから自分のとこの管理ばっかでコメントせずにいました。
復帰したので元気いっぱいな睦月コメントを(笑)
カスバ街道が呪われていたのではなくて・・・HARUさん自身が呪われたようにしんどかったんですね(苦)
≫狭苦しい車内で暑さに堪える苦行に外ならなかった。
この一言は重いなあ・・・。睦月にはこのしんどさは想像も出来ない。ただでさえ砂漠と聞くだけで気が遠のきそうなのに・・・。
それにしても、この砂漠の中の矢印。小洒落たオブジェのよう。
その上に広がる延々と続く真っ青な空。雲ひとつない・・・実に見事だなあ。
こんな美しい写真を撮ってこれただけでも十分HARUさん、頑張りましたよ。過酷な状況の中、それを感じさせない素敵な写真の数々です。
実際触れた感じはやはり砂なのかな?
会社を休んでいたんだって?
「カリスマ映画論」を運営するのだけでも相当大変そうだものね。
ホントに元気になるまでは無理しないでください。
体が病んでいると、日常生活もブログの運営も旅もできないから(笑)。
そうそう、この日呪われていたのは僕自身です(^^;;
旅先では8時間くらいの移動はよくあるのだけど、
アトラス山脈とカスバ街道を越えたこの日のバス旅行はホントに辛かった。
酔止めが効き過ぎて意識は朦朧としているし、お腹の調子が悪くて何も食べられないし。
それにも増して辛いのは、あの砂漠の環境です。
地上の水分を全て奪ってしまうような乾ききった空気と、猛烈な陽射し。
人間の体の大部分は水分でできているのというのが、砂漠にいるとよく分かる。
まあ、陽射しが強い分、素人の僕にもそれなりの写真が撮れてしまうのだけど(笑)。
睦月さんにお褒めの言葉をいただいた矢印の写真。
「小洒落たオブジェ」の前で、帽子もかぶらずに30分も立っていたら、
命に関わるのじゃないかと思われます(苦笑)。
砂漠の砂の色って、けっこう赤みが強いんですよね。
写真は多少色の加工をしているのだけど、この方が原画よりも実際の色に近いと思います。
長年太陽に灼かれて、こんな色になってしまったのかもしれないね。
砂は粒子がすごく細かくて、まさに「砂」。
大砂丘に行くと、まるで夢の世界のようですよ。