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遠きみやこにかえらばや

この週末、わが師匠山本夏彦翁の絶筆コラムを読みました。
「遠きみやこにかへらばや」と題された最後のコラムは、2002年10月24日発売の『週刊新潮』に掲載。
しかしその前日、翁はすでにこの世を去っていました。
「遠きみやこにかへらばや」は、室生犀星の詩「小景慕情」の一節。
自らの才を恃んで上京したのはいいけれど、文名は思うように上がらず。
そんな異境の地で、帰るに帰れない遠い故郷を想って書いた言葉です。

この週末に帰郷して、わが祖父の書棚に夏彦翁の著作『一寸先はヤミがいい』を見つけて、その本の最後にあった絶筆コラムを、僕はたまたま読んだのです。
その3日前に亡くなった、祖母へささげる念仏の声を聴きながら。

故郷を離れてはや13年。
見慣れた景色も人も、わずかずつ変わっていきます。
そして今、優しかった祖母がいなくなって、故郷はまた少し「遠きみやこ」になりました。

夕焼け

遠きみやこにかえらばや
遠きみやこにかえらばや

故郷は遠くなるほどに、想う心は強くなるばかりです。
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