家族団欒を取り戻せ
2005.01.06 Thursday
折からの雪の中を、新幹線に乗って故郷へ帰りました。年末年始、仕事の場を離れて帰郷する人の群れが引き起こすUターンラッシュは、日本の風物詩です。普段は離れて暮らす家族が一同に会してともに過ごして、年はいよいよ暮れていきます。
さて、久しぶりに家族が揃って、一年間のよもやま話をして暮れていくべき大晦日に、最近割り込んできたのが、民放各局の格闘技番組です。大男達の果たし合いは、“史上最強!”“頂上決戦!”を謳い文句に、大晦日の日本の茶の間を席巻しつつあります。オリンピックの金メダリストや大相撲の元横綱が戦うと聞けば、ファンならずともさすがに興味を惹かれます。今や紅白歌合戦のしっぽは見えた、と番組を作った側は小躍りして、それを観戦した若者は、休みが明けると、あの夜の興奮を互いに回顧します。
ご多聞に漏れず、格闘技番組はわが家の大晦日の夜をも占拠し始めています。おかげで昨年(一昨年?)来、僕は一向に大晦日らしくない夜を暮らしています。
格闘技番組を放映することに、僕は反対するのではありません。紅白歌合戦をむやみに礼讃するのでもありません。ただ、1年を締めくくるべき大晦日に、ちっとも締めくくりらしくない格闘技番組を見せられるのは、胡乱(うろん)だと思うのです。
家族団欒を期待した母や祖母は、大男達の殴り合い蹴り合いに愛想が尽きて、早々に床に入ります。テレビの中の激戦に、年が暮れるのを忘れて熱中した父や息子は、目が覚めても、新しい年が明けたことを忘れているでしょう。
「あなた、時々古いこと言うわよね。」と、元日の夜、電話口で相方が嗤いました。古いも新しいもない、連日家族崩壊を声高に叫ぶテレビが、視聴率欲しさに家族団欒の時間を奪う挙に出るとは何事だろうと、僕は一人抗弁しています。
ご多聞に漏れず、格闘技番組はわが家の大晦日の夜をも占拠し始めています。おかげで昨年(一昨年?)来、僕は一向に大晦日らしくない夜を暮らしています。
格闘技番組を放映することに、僕は反対するのではありません。紅白歌合戦をむやみに礼讃するのでもありません。ただ、1年を締めくくるべき大晦日に、ちっとも締めくくりらしくない格闘技番組を見せられるのは、胡乱(うろん)だと思うのです。
家族団欒を期待した母や祖母は、大男達の殴り合い蹴り合いに愛想が尽きて、早々に床に入ります。テレビの中の激戦に、年が暮れるのを忘れて熱中した父や息子は、目が覚めても、新しい年が明けたことを忘れているでしょう。
「あなた、時々古いこと言うわよね。」と、元日の夜、電話口で相方が嗤いました。古いも新しいもない、連日家族崩壊を声高に叫ぶテレビが、視聴率欲しさに家族団欒の時間を奪う挙に出るとは何事だろうと、僕は一人抗弁しています。
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