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連載一年

「旅のすきま」と題して始めたこのコラムも、連載して1年と1ヶ月が過ぎました。
 次々書けるだろうと思ってタカをくくっていたのが、あーでもない、こーでもないと悩む間に、更新はいつも遅れがちです。仕事と趣味を分かつのは、依頼と〆切の有無だそうですが、仮にも読者がいる上は、もう少し〆切を意識する必要があると自戒しています。
さて、「旅のすきま」とは我ながらうまいタイトルをつけたものだと、密かに僕は思っています。サラリーマンになり立ての頃、僕は、先輩サラリーマンの視野の狭さに驚愕して、あんな大人にはなりたくないと願ったものです。したがって、職場に通う日常は「旅と旅のすきま」にすぎないと、このコラムで、暗に宣言したつもりです。

 根っからのサラリーマンは、自分がサラリーマンであることに、迷いはありません。昼は他人から命じられた仕事に没頭して、夜は同僚や上司との付き合いに興じて月日を過ごすうちに、彼らはやがて吾を忘れていきます。日常起こる出来事や社内のルールは、本当は瑣事にすぎないのに、吾を忘れてしまった一群は、これに異変があればスワ一大事と色めき立ちます。

 社会人になってまもなく、僕は、周りの人々の、流言飛語に余念がないことを発見して、この世界はうさん臭いと思ってしまったのです。社内や部内を揺るがす大事件は、よーく見ればただの茶番に過ぎないことが判ってしまったのです。

 あれから6年。僕は一人前(?)のサラリーマンになりました。そして、旅のすきまからその茶番を眺めては、肚の中で嗤っています。今後は少し〆切も気にしながら、旅のすきまに出会う様々な茶番を書いていきたいと思っています。
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