カフェや土産物屋、それに安宿が密集するカオサンでは、昔から、大きさから色まで、様々な看板を目にすることができた。無秩序に宙を埋め尽くす無数の看板こそ、この街のパワーを物語っている。
最初はこの光景に圧倒される旅行者も、たくましい旅人になる頃には、なぜかこの光景に懐かしさを感じてしまう。どぎつい色づかいの人工物が、なぜ旅人を惹きつけるのか−。
5年ぶりに訪れた去年の夏。すさまじいスピードで変わりつつあるカオサンには、慣れない看板がたくさんあった。けれど、かつて目印にしていた幾つかの看板も、まだ健在だった。
旅人として、再びこの地を訪れることができた喜び。それを、無数の看板が、さりげなく祝ってくれているいるような気がした。

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あそこもカラフルだったなあ。