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幸田露伴著『五重塔』 読後感

僕は、喫茶店で本を読むことを日課にしています。仕事が比較的早く終わることが多いので、6時半には地元の駅に到着、すぐ家には帰らずに喫茶店に入ります。駅前には3軒の某チェーン店があって、1時間半から2時間、じっくり本に没頭することができます。テレビのバラエティー番組も良いけれど、読書は、感性を豊かにする上でこれ以上有用なものはありません。
僕が本を選ぶ時に意識するのは、なるべく質の高い本を手にすること。現在は日々たくさんの本が出版されていて、本物とまがい物の区別がつきにくいものです。そんな時は、世に出されてから長い年月が経った「名作」と言われる本を選んでみましょう。長い間読み継がれた作品に、駄作ありません。

 『五重塔』(岩波文庫)は、もちろん、名作のひとつに数えられる作品です。著者の幸田露伴は、明治??昭和の文豪。『声に出して読みたい日本語』の斎藤孝先生が「腰肚(こしはら)文化の家元的存在」と言う、明治人らしい人物です。
 『五重塔』は、露伴の真骨頂が表れた文語体の美しい文章で、腰と肚のすわった力強さに惹きこまれてしまいます。さらに、登場人物たちの筋の通った立ち振る舞いが、物語をきりっと引き締めています。

 『五重塔』を読んで、日本語の美しさを、改めて感じてみてください。
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