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ナイト・サイエンス

故郷に帰る度に、あることに気がつきます。夜は暗い、ということです。当たり前じゃないか!なんて言わないでください。これは、都会に住んでいると意外に解らないものです。都市生活で、自動販売機の明るさに目を奪われる、ということはあまりないですよね。それだけ都会の夜は明るいのです。
数年前にラオスを旅した時のこと。僕が宿を取ったメコン河沿いの小さな村は、生活に使う電気を自家発電で賄っていました。もちろん電気は貴重品、ということで、8時には消灯。都会生活に慣れた旅人といえども、自然の闇には手も足も出ず、翌朝ニワトリの鳴き声で目覚めるまで、おとなしく眠っているしかありませんでした。

 もともと暗いはずの夜を明るく照らして、人間が活動する時間を拡大した、というのは、確かに画期的なことです。でも、日常の生活から夜の闇を取り去ってしまうのは、もったいないことです。遺伝子工学の権威、村上和雄氏(筑波大学名誉教授)は、「大発見のきっかけは、しばしば夜の闇の中での閃きによるものだ」と言っています。村上氏の言う「ナイト・サイエンス」は、夜の闇があるからこそ生まれるものなのです。

 そういえば、昼間のような明るい場所だったら、あんなことは言えなかったかもしれない、ということが、僕にもないではありません(笑)。それも、「ナイト・サイエンス」の賜物かもしれませんね。
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