神を描いた男
2004.05.20 Thursday
この前、「奄美群島日本復帰五〇周年記念」と銘打って開かれた「田中一村展」に行ってきました。僕は絵画というものには今まで一切興味がなく、今回は、人生2回目の(笑)絵画展鑑賞です。ちなみに、1回目は去年。ロンドンのナショナル・ギャラリーで、天才ターナーとゴッホの向日葵に感激しました。
絵に疎い僕が言うのもなんですが、作品に、その描き手の人生が明瞭に表れるという画家はそれほどいないかもしれません。一村が奄美で描いた絵が発する生命感には、とにかく観る側が圧倒されずにはいられません。それもそのはず。彼は絵以外の一切を捨てて極貧の生活を続け、一旦絵絹に向かう時は、鳥肌を立て目をカッと見開いて筆を握っていたそうです。
奄美に渡ってからの一村の絵は、シンプルにして濃密。奄美以前の作品とは別人が描いたような趣です。50歳を過ぎてから奄美で暮らし、人生の純度が一気に高まったことがよく解ります。雑念ばかりで煮え切らない僕のような者は、まだまだハナタレ小僧だということを思い知らされて帰ってきました。
僕も何十年後かには、それ一個で人生を表すような仕事(絵ではないけれど)をやり遂げてみたいものです。
ちなみに、一村のことをもっと知りたい人には、小林照幸著『神を描いた男 田中一村』(中公文庫 一九九九年)を薦めます。それから、「田中一村展」は、この後横浜にもやって来ます。一村の強烈な作品群を、ぜひ体感してみてください。
奄美に渡ってからの一村の絵は、シンプルにして濃密。奄美以前の作品とは別人が描いたような趣です。50歳を過ぎてから奄美で暮らし、人生の純度が一気に高まったことがよく解ります。雑念ばかりで煮え切らない僕のような者は、まだまだハナタレ小僧だということを思い知らされて帰ってきました。
僕も何十年後かには、それ一個で人生を表すような仕事(絵ではないけれど)をやり遂げてみたいものです。
ちなみに、一村のことをもっと知りたい人には、小林照幸著『神を描いた男 田中一村』(中公文庫 一九九九年)を薦めます。それから、「田中一村展」は、この後横浜にもやって来ます。一村の強烈な作品群を、ぜひ体感してみてください。
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