2005.04.26 Tuesday
バッキンガム宮殿で衛兵交代の儀式を観て、「The Mall」と呼ばれる並木道をトラファルガー・スクエアまで戻った後、僕は倫敦一の繁華街ピカディリ??・サーカスの一角にあるパブに入った。倫敦の街にはそこら中にパブがあって、昼となく夜となく営業している。僕のガイドブックには、倫敦人は喫茶店に入ると同様の料簡をもってパブに通うとある。
2005.04.22 Friday
ホワイト・ホールからパーラメント・ストリートへと歩いて来ると、左側にビッグ・ベンと国会議事堂即ちパーラメント、右側にウェストミンスター寺院のゴシック風の建築が見えてくる。倫敦を訪れた外国人が、もっとも倫敦的色彩を感じる光景だ。
で、英国の結晶と称えられるウェストミンスター寺院を実際に初めて目にした時の、僕の正直な感想は、想像していたよりもみすぼらしい、薄汚れた石の寺だというものであった。まさか、永年太陽の光を浴びている間に縮んでしまった訳でもあるまいが、話に聞いていた内容からすると、どうも見栄えがしないように思われる。6ポンドの入場料はあくまで倫敦名物たるに背かないが、果たしてその実は伴なうのか。
2005.04.13 Wednesday
倫敦で最も古い銅像だというチャールズ1世の像を真っ直ぐに、パーラメントの方向へ延びる往来をホワイト・ホールという。
クロムウェルの反乱の折、今は乗馬の銅像になったチャールズ1世自身が断頭台に上った場所で、昔ここに同名の宮殿があったという。その宮殿は300年前の火事でほとんどが焼けてしまって、今はバンケティング・ハウスと呼ばれる建物の一部が残るばかりだが、ヴィクトリア朝になって、石造りの大建物が建ち並ぶ官庁街になった。いわば倫敦の永田町、霞ヶ関とでも言うべき場所である。
2005.04.09 Saturday
憧れの倫敦へやってきて、劈頭一番に訪ぬべきは、果たして何処が相応しいか。名所だらけの倫敦に到着した外国人を、常に悩ましてきた問題が即ちこれである。
ガイドブックの観光スポットの1番目に載せらるるパーラメントか、倫敦一の繁華街ピカデリー・サーカスか、倫敦のシンボル、セントポール寺院か、はたまた「The Museum」大英博物館か。
2005.04.06 Wednesday
山本夏彦翁が、昔、公務員を称して腰弁と言ったことがあります。「腰弁」は腰弁当の略で、謂う心は、覇気も野心もない小役人というほどの意味だそうです。
僕の勤務する職場は、東京の永田町にある任意団体で、役所の親戚のようなところですから、夏彦翁のいわゆる腰弁が寄り集まった職場です。そういう僕も、紛れもない腰弁の1人です。
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