関東の冬は、夕暮れの空が美しい。
秋の日はつるべ落としというけれど、冬の日はもっともっと短い。
良く晴れた冬の１日、鮮やかな西の空に出会えたら、立ち止まって眺めるくらいの余裕を持ちたいと思う。

タイ・バンコクでは反政府団体のデモで空港封鎖、インド・ムンバイでは同時多発テロで１５０人以上の死者。いずれも旅人にはなじみの深い国、都市での事件で、人ごととは思われません。

どうも、このところブログまで気が回らない日々が続いております。時間がないわけではないのだけれど、パソコンの前に落ち着いて座るほどの余裕もない。子を育てる親は誰でもそんなものです。

その娘が、最近ようやく歩けるようになりました。それと同時に、話していることもだんだん分かるようになってきた。声をかけると、その意味に応じた反応を示します。思い通りに行かないときはウソ泣きして、親の顔色をうかがいます。夏彦の言うとおり、「子供は何でも知っている」ものです。

けれど子供は、良いこと、悪いことの区別は分からない。だから、問答無用に教えなくてはなりません。ウソ泣きに騙されて甘やかして取り返しがつかなくなった例を、毎日のニュースで見ることができます。他人の子を見るとよく分かるのに、自分の子になると何故か分からなくなるから不思議です。

父親は、家の中では他人にならなければならない。

これも、夏彦翁が言ったことです。

シェムリアップで泊まった宿の隣で、新築工事をしていた。素朴な工事風景に、古き良きアジアの雰囲気を感じる。すさまじい経済発展のさなかにあるアジアにあって、カンボジアは発展の緒についたばかり。旅人の勝手な言い分だけれど、こんな光景には安堵感をおぼえてしまう。

アジアの朝食は屋台が良い。

一日の始まりを告げる太陽が昇り出す頃、往来にはたくさんの屋台が並ぶ。働きに出る前、腹ごしらえにやって来る地元の人たちに紛れて、僕も一軒の屋台へ。