石の回廊をまるごとわし掴みする榕樹の根。
かつて栄華を極めた大寺院も、熱帯の自然の前には無力となる。

微笑みの寺バイヨンの物かげでひと休み。
ふと後ろを振り返ると、そこにも菩薩が聖なる微笑みをたたえていた。

タイならシンハ、インドネシアならバリハイ、ラオスならビアラオ。
どこにでも、その国を代表するビールがある。

アンコールワットを国の誇りとするカンボジアのビールは、この「アンコールビール」。

アンコールワットの第２回廊では、数多くのデヴァターが訪問者を出迎える。

繊細な彫りのデヴァターがズラリと並ぶ様子はまるでギャラリーのようだ、と、『地球の歩き方』にもあるように、このエリアはアンコールワット見物のハイライト。

この黄色い液体は何だろう…。

宿に帰る途中のみすぼらしい売店で、使い古しのペットボトルに入っていたモノ。埃をかぶったミネラルウォーターやジュースと一緒に、店先に並んでいるたのを、いつも不思議に眺めていた。

その正体は…

ひと月前に、娘が生まれました。
ふるさとの山、月山から「月」の文字をとって「優月」と命名。

その小さな足で、いつか世界中を歩いてこい！

太陽の恵みをたっぷり浴びたフルーツは、想像していたよりいつもワンランク上の甘さを口の中に運んでくれる。
この、小さいけれどまるまると太ったバナナも同じ。

遺跡巡りの合間に、ちょっとひと休み。
エネルギーを補給して、まだ観ぬアンコールへ出かけよう。

文字どおり後光が射した朝のアンコール。
多く旅をしても、こんな神々しい光景には、そう何度も遭遇することはできない。

巨大都城、アンコール・トムの南大門前に立つ無数の阿修羅像。
厳めしい表情で居並ぶ魔神たちは、王朝の守り神か。

オールドマーケットのほど近くにある安宿のレストラン。飛びこみで部屋を確保して、いよいよアンコール遺跡に出かけようと珈琲を飲んでいたときだ。

「俺を雇わないか？」

と、彼は突然声をかけてきた。