子供が生まれる前後から、週末は電車で15分ほどのところにある妻の実家へというのが最近の過ごし方。平日働いて、1週間ぶりに玄関を開けると、1歳半の長女が嬉々として出迎えてくれる。
彼女にとって、弟の誕生は確かに大事件だった。
2週間前に弟が生まれたことは、上の娘にとっては、今まで独り占めしていた親をとられるかどうかの一大事だったのだけれど、どうやら事態を少しずつのみ込んでいるようだ。
最初は触れることさえしなかった弟の頭を翌日にはなでるようになり、「チュ」と口で言ってごまかしていた翌日には、ちゃんとキスするようになったり。弟が親に抱かれているのを黙って見過ごすことはまだできなくても、自分も抱いてもらいながらだったら許せるようになったり。
「お姉ちゃんなんだから」という言葉は禁物だとは思うけれど、つい言いたくなってしまう世間の親の気持ちもわかる気がする。
娘にとって試練は続くのだが、それも成長のうちだ。
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